黒ナンバー任意保険の裏技紹介します
軽貨物を開業する車は決まったけど、保険金額がものすごく高くなっちゃった!
開業して営業用黒ナンバーを取得すると、自動車保険も業務使用、営業用途に対応した保険に切り替えなければいけません。
自動車保険というとTVCMしてる"通販型"が思い浮かびますが、通販型保険で黒ナンバーはカバーしていません、そもそもの保険の種類が違うのです。
保険というのは加入者と実際の事故の割合で保険料が算出される仕組みなのですが、事業用車は自家用より遥かに使用頻度が多いので事故リスクも全然違うからです。
自分の実例を元に、「乗用車の通販型自動車保険」から「軽貨物車への自動車保険」へ等級が引き継ぎ、年間17万円の節約になった方法をご紹介します。
- 軽バンでの仕事歴10年
- 長距離からウーバーイーツまで幅広く稼働
- 軽貨物のみの売上は年間500万円以上
自家用車は年6万円 営業車は年間34万円
自家用の軽自動車を所有していましたが保険金額は年間6万円でした。最初に同内容の補償で新規黒ナンバー取得時に出た見積もりは、6S等級からスタートの34万円。開業してうまくいくかも分からないのに大きい出費です。
自家用車の13等級を黒ナンバーの車に引き継げれば年間17万円の保険料になるのです。
東京海上日動の一般自動車保険は「TAP」という商品名です。
黒ナンバー「軽貨物自動車」に対応した保険になり、自家用車の保険と違い、年齢制限などがありません。
保険種類 | 等級 | 年間保険料 |
---|---|---|
通販型保険 | 13等級 | 6万円 |
TAP(一般自動車保険) | 6S等級 | 34万円 |
TAP(一般自動車保険) | 13等級 | 17万円 |
上記保険料例の条件
対人対物無制限、自身損害3000万円、車両保険あり
自分の場合、自家用車として軽乗用車「ダイハツタント」の通販型13等級保険に加入していました。
この保険等級を引き継げない場合は、新規加入で6S等級からのスタートなので、年間保険料は34万円となります。
以下が現在、黒ナンバーに対応した保険会社です。
ネット上の情報だと、自分の「東京海上日動」と「三井住友海上」にて同様の引き継ぎができたという報告があります。
東京海上日動 |
三井住友海上 |
AIG損害保険 |
楽天損害保険 |
あおいおいニッセイ |
損保ジャパン日本興亜 |
結論:通販型保険は営業用保険に引継げる!
最初はできない、と即答でした
最初に保険の営業さんに相談した時は「できない」という回答でした、現状通販型に加入してて他所の会社ですしね。
この方、家の他の保険の一切をお任せしている営業さんで、お付き合いがあり熱心な方で代理店なのですが大元の会社にも問い合わせしてくれて後日「方法がある」との返事をいただきました。
保険移行の手順
"自家用車"の通販型保険を代理店保険に移動
※以下商品名は自分の場合でお話しします。
自家用車の通販型保険「大人の自動車保険」を13等級保持のまま、東京海上日動「トータルアシスト」へ移動。
この「トータルアシスト」という商品は営業用車には対応していません。
保険の種別を変更する
「トータルアシスト」を同じ東京海上日動の営業車に対応した「TAP」に保険商品を変更します。登録車両はまだ自家用車のままです。
車両の入れ替え
ここで仕事で使う軽バンの登場です。「TAP」の登録車両を軽バンに入れ替えます、13等級のままです。この時点で用意した軽バンは"黄色ナンバー"である事が条件です。
黒ナンバーの取得して登録変更
軽バンを営業車登録して黒ナンバーにします。そして保険の登録を変更すれば通販型の等級を引き継ぐ作業の完了です。
黒ナンバーをくれる軽自動車検査協会でナンバーの実物をもらいますが、もらった時点から保険の登録変更までは、任意保険無加入状態となるので注意してください。
自分の場合は同日保険屋さんに自宅へ来てもらい変更しました。
引継ぐのに必要な条件
- 引継ぎ元の車があること
- 新規軽バンは最初は黄色ナンバーで登録する事
上記の作業を数日に一度に行ってしまうと、故意に保険料を下げるための行為として(実際そうなんですが...)大元の保険会社に拒否されてしまう事も考えられると言っていました。
自分の場合は「トータルアシスト」加入後に1週間ほど置いています。
自分の場合自家用車は新規購入の軽バンの下取り車となりましたが、ケースによっては引継ぎ後にその車は新たに保険に加入する、という事もできると思います。
"営業車"と"自家用営業用途"の混同に注意
実は営業車の通販を扱ってる会社も1社ありますが、臨機応変に動いてくれそうな保険代理店を見つけるほうが良いと思います。
自分も当初はネットで見積もりをみていましたが、紛らわしいのが黒ナンバーの「営業車」と、会社の営業でつかう「営業車」が混同されていて、黄(白)ナンバーの業務使用用途の保険というものにも検索が当たってしまう事です。通販などで間違って加入しないように注意です。
まとめ
乗用車(5ナンバー)黒ナンバーの任意保険に応用可能
2022年10月より軽乗用車にも事業用の「黒ナンバー」取得ができるようになりました。
取得要件に「貨物の運送に関する損害賠償に対応できる任意保険等に加入しましょう。」とあります。
なにも知らずに乗用車の保険のままで運行してトラブルにあった際、保険が対応できない可能性があるので事業用車両(黒ナンバー)に対応した任意保険への加入が求められています。
今回ご紹介した方法は、乗用車の黒ナンバー化にも応用できるので参考にしてください。
結局つきあえる保険屋さん探し
よかった!これで安心して事業を始められるね!
ここまでまとめ
- 通販型から事業車対応保険への等級引継ぎはできる!
- 5ナンバー(軽乗用車)の黒ナンバー取得にも応用可能
- 相談できる保険屋さんを探そう!
対面販売の保険の場合、切替えの都度来てもらわないといけないし、その辺りも親身に付き合ってくれる保険屋さんを見つけるいい機会かもしれません。
時に保険は通販型も全盛ですが、開業すると相談できる保険のプロがいるということの大事さに気づきました。
正直手間ですが、年間10万円以上保険料が違うことには代えられないでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。軽貨物について開業から仕事の仕方まで深堀した記事があります、ぜひご覧ください!
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