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【4年実乗レビュー】15万キロ乗ってわかった13のがっかりポイント【N-VANてどうよ?】

仕事で使うN-VANてどうよ?

仕事でつかうN-VANここががっかり

軽自動車としての大ヒットモデル「N-BOX」から展開される「Nシリーズ」の第5段として2018年7月に発売されたホンダ「N-VAN」

今までにない新しい軽バンとしていいところだらけなんで、がっかりというよりは他車との決定的な違いとでもいいましょうか..
N-VANを選ぶ上で理解しておかないと幸せになれない部分を今回はお話します。

>最後まで読んでいただき、納得できればあなたにとってN-VANは軽バンベストバイになると思います。

この記事でわかること

  • カタログスペックからみるN-VANのがっかり点
  • 実はがっかりの先にある特徴

この記事を書いた人
ポーター
ポーター
  • 2019年より軽貨物の仕事にてN-VANを使用
  • 4年で走行距離は15万キロ突破
  • 軽バン歴は10年、サンバー・エブリィ2台乗継いでN-VANへ

N-VAN 走りのがっかり

NVAN写真

荷室長が短い

これは購入前に覚悟しておかないと行けない重要なところで、ボンネットにエンジンがある関係で他の軽バンより鼻が長いのです。
普通の軽バンが荷室長(運転席まで)1800mmはとれる所、N-VANは1510mmしかありません、建材のボード類は1800mmが標準なので助手席を畳んで立てて積む事になります。

ただしN-VANの特徴として、助手席が完全フラットに収納できるので最長で2635mmまでの建具等長物が収納できます。

また荷室が低い分、タイヤハウスがでていてこの間隔が900mmギリなのでパレット積みもできません、これだけは把握しておかないといけませんね。

荷室長荷室高荷室幅
ホンダN-VAN1510mm1365mm1390mm
スズキエブリィ1910mm1240mm1385mm
ダイハツハイゼット1915mm1250mm1410mm
2023年3月時点最新モデル、2名乗車時

65インチTVも乗ります
65インチのTVは普通の軽バンには積載できません

軽貨物やギグワークのピックゴーなどのマッチングサイトのスポット案件やチャーター案件では、エブリィなど1800mmが平積みできる車前提での依頼があるので
基本サイズが1800mm×900mmの建材など平積みできない物があるということを理解しておきましょう。

スズキエブリィ荷室サイズ
エブリィの荷室サイズ

回転半径が大きい

最小回転半径がN-VANはメーカー公称値で4.6m、エブリィが4.1mなので転回切返しなどで、思ったより回らないぞ、となりました。

他車から乗り換えた場合ですが、ボンネットの出っ張りも結構あるので取り回しの感覚はかなり違います。

最小回転半径
ホンダN-VAN4.6m
スズキエブリィ4.1m
ダイハツハイゼット4.2m
最小回転半径比較

スズキエブリィ回転半径
スズキ エブリィの場合

CVT特有の挙動が気になる人は気になるかも

CTV特徴として構造的に加速時エンジンの回転数と車の加速タイミングが一致しないので、違和感があるかもしれません。
CVTを敬遠される方にはこのフィーリングの違いを嫌がる場合が多いと思います。ギアを入れ替えた時バック時などにレスポンスの遅れを感じる事があります。

350kg最大積載量近く積んだ時の挙動も、悪くなるという事はありませんがフワーッと加速していく感じです。良いのか悪いのかとても乗用車的な感覚。

値段が高い

他社軽バンでは上位グレード以外はオプションとなっている、運転支援システムSENSHINGがN-VANは全クラス標準装備の値段なのでやや高めです。

スズキエブリィ、2WD4ATで1,006,700円
N-VANは同クラスで1,2760,000円から

各社2WD AT(CVT)税込標準価格
ホンダN-VAN(タイプG)1,276,000
スズキエブリィ(PAリミッテッド)1,145,100円
ダイハツハイゼット(デラックス)1,210,000 
2023年3月各社最新モデル価格

このブログのN-VANについての他の記事をご覧いただくとわかりますが、燃費が良いので4年、5年と使用すれば、そのくらいの価格差は吸収できると思います。

N-VAN 装備のがっかり

助手席がチープ

N-VANは助手席もフルフラットに収納できますが、その代わり座り心地がかなり犠牲になっています。

座面は「ほぼ布を張った板」なので、クッション性は皆無。座っていてホールド感がほぼないので、落ち着かないでしょう。

角度もほぼ水平なので、荷物など物を置いておくと、走行中のわずかな振動等ですぐに落ちてしまいます。

N-VAN助手席

後部座席もチープ

フルフラットにするため後部座席もほぼ板に薄いクッション。乗車すると見た目以上にダイレクトにショックが伝わってきます。軽バンなので仕方ないのですが、大人が乗ると膝が前につきそうなくらい狭いです。

L/Gグレードでは後部座席のヘッドピラーもオプションです。(1個8,000円ほど)
N-VANはお一人様車、といわれる由縁ですね。

N-VAN後部座席
N-VAN後部座席

ホコリが目立つ

内装は全て黒系で統一されています。他車がグレー系だからなんか締まった感じがしますね。
しかし、ホコリが目立ちます...
傷が目立たないようにビート多様のデザインなんですがこの溝の間も汚れますね。

後部座席の窓が開かない

完全FIXなので後部に座る人はより窮屈さを感じるかもしれません、上位モデルのStyleFunでもチルトする程度です。

ダイハツハイゼットも新型は後部FIX窓なので、軽バンの流れなのかもしれません。

後部座席窓

収納がほとんどない

仕事で使う道具や小物などを収納するスペースがほとんどありません。グローブボックスもないので、車検証も納車時から運転席背面のポケットに入っているほどです。

N-VAN収納ない

荷室の中敷がつかえない

荷室に敷いてあるゴムの中敷がペラペラでここままでは仕事に使うのは厳しいです。ホンダの方に聞く機会があったのですが、ユーザーが板なりクッションフロアなり選んで敷くことを想定しているそうです。

自分は写真のような「長尺シート」という、建築用のマットを敷いています。丈夫で適度に滑るので、荷物を積むのに適していますよ。

N-VAN中敷

内張の素材がイマイチ

N-VAN内張り

内装全体の内張りが「不繊布」状の素材なのですが、これがゴミやホコリを巻き込みやすくて掃除するのが大変です。

経年でダマ状のカタマリもできてくるので、この素材はなんとかしてほしかった。

ホンダセンシングがいらない人はいらない

ホンダセンシング

多くの軽バンでオプションとなっている、「運転支援システム」がN-VANでは全グレード標準装備になっています。

アクセルコントロールを補助してくれる「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」、ハンドル操作を補助してくれる「車線維持支援システム(LKAS)」はほぼ高速道路でしか機能しないので、遠出しない人には不要なシステムですよね。

衝突回避の補助ブレーキシステムは、いざと言う時に役立つでしょうが、普段は作動しないのでセンシング自体不要だと思う人もいるでしょう。

オプションで外すこともできますが、1万円も安くならないので、いざという時の保険につけておく事をオススメします。

燃料タンク容量が小さい

2WD車で27L、4WD車になると25Lは正直小さいです...
エブリィは37Lなので、燃費の落ちる夏場などは毎日給油、なんてことにもなります。

給油

2WD車 燃料タンク容量
ホンダN-VAN27L
スズキエブリィ37L
ダイハツハイゼット38L
各社2WD車、燃料タンク容量

リコールが2件ある

CVTと燃料ポンプのリコールがでています。走行不能になる可能性のあるものなので、ちゃんと処置しておきたいですね。

因果関係ははっきりしていませんが、関連すると思われる死亡事故も起きています。

N-VANがっかりのまとめ

ここまでまとめ

  • 特殊な荷室サイズ
  • 今までにないデザインの室内
  • 早めの給油を!燃料タンクは小さめ

4年近く業務使用してみて「今までと違うな」と感じた部分を考えてみました。

当然のことながらこれで仕事にてトラブルになった事例は一度もありませんし、前エントリーであげたメリットの方が自分にとっては大きいです。

N-VAN選びの参考になりましたでしょうか、他にもN-VANに関する各レビューあります、検索では特に"軽バンにCVTはどうなの?"という記事への反響が大きいです、ぜひご覧ください。

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